「入院中(5月)のエピソード」その1
なんせ利き目というべき右目が塞がってて、視力が十分じゃないんだからね。
何より本が読めないのが辛い。
テレビはぼんやりしてて、野球中継を観戦しても、
ジャイアンツの岡本が3人、打席に立ってるように見える始末で、
一回空振りすれば、3人だから、いっぺんで三振かい!?
だもんだから、入院中の娯楽は
もっぱらラジオと、あと、ちっちゃなミュージックプレイヤー。
プレイヤーに収録されてるのは映画サントラ版、歌謡曲、そして、落語。
いやあ、この落語には特に救われたなあ。
ほとんど毎日聴いてたっけ。
5月25日の午前、右目の手術を受けたんだけど、
その直前も聴いていたんだよ。
しかも、それが奇跡的なくらい出来すぎた展開でさ、思わず笑ちゃったさ。
演目は古今亭志ん生の「黄金餅」。
で、問題はそのマクラなんだけど、
世の中にはやたら節約する人がいるもんですね、ってハナシ。
ある人が、両目をいっぺんに使うのはもったいない、ということで、
しばらく片目だけで生活していて、
やがて年月が経ち、くたびれてきたので、
反対側の目を使うことにして、見てみたら、
知り合いが一人もいなくなっていた。
って、これ、片目のオペの直前に聞くって、
何か俺持ってるかもなあ・・・・・・。
あ、もちろん、オペは上手くいき、
塞がっていた右目は開いたけど、
ちゃんと知り合いの方々はいらして、ホッとしましたよ、はい。