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6月12日(日)2022

 「入院中(5月)のエピソード」その1


なんせ利き目というべき右目が塞がってて、視力が十分じゃないんだからね。

何より本が読めないのが辛い。

テレビはぼんやりしてて、野球中継を観戦しても、

ジャイアンツの岡本が3人、打席に立ってるように見える始末で、

一回空振りすれば、3人だから、いっぺんで三振かい!?

だもんだから、入院中の娯楽は

もっぱらラジオと、あと、ちっちゃなミュージックプレイヤー。

プレイヤーに収録されてるのは映画サントラ版、歌謡曲、そして、落語。

いやあ、この落語には特に救われたなあ。

ほとんど毎日聴いてたっけ。


5月25日の午前、右目の手術を受けたんだけど、

その直前も聴いていたんだよ。

しかも、それが奇跡的なくらい出来すぎた展開でさ、思わず笑ちゃったさ。

演目は古今亭志ん生の「黄金餅」。

で、問題はそのマクラなんだけど、

世の中にはやたら節約する人がいるもんですね、ってハナシ。

ある人が、両目をいっぺんに使うのはもったいない、ということで、

しばらく片目だけで生活していて、

やがて年月が経ち、くたびれてきたので、

反対側の目を使うことにして、見てみたら、

知り合いが一人もいなくなっていた。


って、これ、片目のオペの直前に聞くって、

何か俺持ってるかもなあ・・・・・・。

あ、もちろん、オペは上手くいき、

塞がっていた右目は開いたけど、

ちゃんと知り合いの方々はいらして、ホッとしましたよ、はい。