こないだ、朝散歩してたら、
いつもの通り道である
こじんまりした昭和風情の住宅街の路上で
近隣の住民さんたちが
上を見てガヤガヤしている。
ん?と思って立ち止まり、
皆さんの話に耳を傾けながら、
俺も同じく見上げてみたら
電線に何か引っかかっているではないか。
茶筒の三倍くらいの大きさのもの。
どうやら
ぶっとい木の枝であろ。
最近、沿道の
桜の老木を伐採したので
その際、途中で折れた枝が
ちょうど電線の上に乗ってしまったのだろう、
というのが皆さんの一致した推理であった。
それにしても乗っかって、そのまま落ちてこないとは
何とも絶妙なバランスではないか!?
と感心しつつ、よく目を凝らして見ると、
枝に切れ目みたいなのがあって
そこにジャストミートで電線が挟まっているではないか!?
おお、これはこれで絶妙であり、再び感心してしまうのであった。
が、呑気に感心ばかりもしてられない。
いつ落ちてくるかもしれないし、
通行人に当たったら危い。
住民の皆さん、先ほどからその対策の論議で
ガヤガヤしていたわけである。
三角コーンを置いて貼り紙しとこうか?
そんなことしたら車が通れねえだろ。
脚立で昇って撤去するか?
んな、素人じゃ危ねえぞ、電線だかんな。
じゃ、東京電力に連絡してみっか?
いや、先ず、行政の方だろ
・・・・・・云々
議論はいつ果てるともなく続き、
皆さんは四月の朝の青空を仰ぎ続けるのであった・・・
さて、どうなることやら?
気になって仕方がないが、
道を急ぐ俺はやむなくその場を静かに離れるのだった。
(翌週、電線からブツは消えていた。通りに平和が戻りホッとしたものの、
果たして東電か行政か、それとも脚立か?
撤去の顛末はまだ耳に届いておらず、モヤモヤが残る俺である、現在)









