テレ東のドラマ「共演NG」を見ていて
ふと思ったよ。
わがワセダ・ミステリ・クラブ(通称ワセミス)は
作家、評論家、翻訳家、エディターなどを数多く輩出し
ミステリ業界を賑わしているけど、その中には
共演NGな
人間関係が結構あったりするのだ。
あれは90年代のことだったが
某出版社の某編集者(ワセミス出身ではない)が
ミステリ関連の座談会を企画し、数人に出席を打診したところ、
評論家のA氏に断られたと言う。
理由は、B氏が出るから。
ならばと、C氏に依頼したら、
こんどはそれを知ったB氏が出席を辞退してきた。
A、B、C、三人ともワセミス出身であった。
件の某編集者、弱り果てた顔して
「いやあ、ワセミスの人間関係ってややこしいんですね。そういうのが一目で解る相関図みたいのがあれば助かるのに」
とオイラに愚痴をこぼす。
だもんだから、
オイラ、その相関図みたいなもんをその場で書いてやったよ。
人名と人名を矢印で繋ぎ、「憎悪」「同盟」「利害一致」「和解」「師弟」「下克上」「酒席」などと関係性を記す。
いやはや、その何とも複雑に入り組んだ人間模様、書いてる当のオイラが呆れたもんだった。
題して「ワセミスの歩き方」。
いやあ、件の某編集者、心底から喜んでくれてたな。大切にバッグにしまい込んでたし。
それから数ヶ月後、業界で、
その「ワセミスの歩き方」のコピーが出回っているらしい、と耳にする。
複数の編集者たちが持っているのを目撃されているらしい。
さらに数ヶ月後、
売っている、との噂が流れてきた。おいおい・・・
まあ、いいんだけどさ。
ただ、それ、定期的に
改訂版を出さなきゃ役に立たないからね。
うちの人間関係、極めて流動的で絶えず変化してるからさ。
あれから、もう20年以上が経つか。
改訂版、出したらどんな相関図になってるだろう?
複雑すぎて書けないくらい!?
ああ、考えるだに恐ろしや恐ろしや・・・・・・