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9月10日(火)2024

朝の散歩コースになっている

公園では

老若男女、多くのランナーさん達を

見かけるんだけど、

ちょいと目立つランナーさんが一人いる。

初老の男性で見かけはごく平凡。走り方もきわめて普通。

ただ、息継ぎの声が独特。

もう何だか断末魔の死にそうな声で

「うああっ、うああっ」

と、なかなかの音量を絞り出しているのだ。

時代劇の切られ役が死に際にあげる悲鳴にも似てる。

その人が

「うああっ、うああっ、うああっ・・・・・・」

と叫びながら走ってくると

俺を含めほとんどの通行人が振り返ってしまうのである。

いやはや、何やら紛らわしいよ。

もし、いつか、そのランナーさんが

本当に何かの危機に遭遇して

悲鳴をあげたとしても

もうその時には既に誰もが慣れてしまって

ああ、またか、って

何も気にかけなくなるんじゃないだろうか?

オオカミ少年の二の舞にならないよう祈るばかりである。