ハチ君の命日、
七回忌です。
いつもより大盛りに
お供えしました。
残りは分けてくれるそうです。
よっ、ハチ君、太っ腹。
あれから六年の月日が経ちました。
今でも毎朝、あの頃と同じように
ハチ君と共に歩いた道を辿り
散歩しています。
日常の雑談のように
ごく普通に思い出を語り合って、笑ったり、感心したり、
ハチ君の名前が出ない日は一日たりともありません。
まるで生活の一部のように存在し続けているのを実感します。
ん、空から足音が・・・
あ、ハチ君、
宙犬ハチ君!
「いつも一緒にいるからな。しっかりやれよ」
そうだね、ハチ君。
キミはとても主張の強い犬だったせいか、
殊更に感じるよ。
でも、そうでなくたって
忘れるわけないだろ、いつだって、いつまでも