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11月6日(月)2023

朝、区の健康診断を受けた後、

その足でそのまま吉祥寺の映画館に突撃し、

いま話題沸騰中の

「ゴジラ−1.0」

を観てきた。


重いテーマを巧みにエンタメへと昇華させた

ハイクォリティな出来だと思う。

山崎貴監督は経験則と得意技をフルに活かして

自分の土俵で自分の相撲を取り切った、という感じ。

終盤はほとんど予想通りの展開だったけど

別の言い方をすれば、期待に沿った進行であり

心地よいカタルシスに浸ることができた、マル。


それにしても、

あの伊福部ゴジラテーマが鳴り響くと

もう否が応でも気分が爆上がりするよなあ。

しかも、今回はここぞという絶妙のタイミングだったもんで、

俺、無意識のうちに拳をブンブン振り回していたよ!


ああ、しかし、

歴代のゴジラの中でも

すこぶる凶暴で恐ろしいゴジラだった。

この映画を観て

子供はおそらく誰も

ゴジラのソフビやフィギュアを欲しいと思わない、

そんなゴジラである。

ま、それは作品コンセプトを狙い通りに達成させた、

その成果なんだろうけどね。


ともあれ、前作「シン・ゴジラ」といい今作といい

最近の映像美の進化には目を見張るものがある。

いやはや、三十年前、

ゴジラ・スタッフ(企画・製作)の一員だった俺自身が

まるで原始人のようにさえ思えてくる。

何せ、まだ「特撮」という言葉が通じていた時代なんだからね。

その分、今のCGゴジラを見ていると、

かつての着ぐるみゴジラの冷たい皮膚感覚や悠然とした動きが

やけに恋しくなったりもする。

そうしたノスタルジーを含め時代の息吹を感じることが

できるのもゴジラ映画の魅力かもしれない。