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11月2日(月)2020

 テレ東のドラマ「共演NG」を見ていて

ふと思ったよ。


わがワセダ・ミステリ・クラブ(通称ワセミス)は

作家、評論家、翻訳家、エディターなどを数多く輩出し

ミステリ業界を賑わしているけど、その中には

共演NGな

人間関係が結構あったりするのだ。


あれは90年代のことだったが

某出版社の某編集者(ワセミス出身ではない)が

ミステリ関連の座談会を企画し、数人に出席を打診したところ、

評論家のA氏に断られたと言う。

理由は、B氏が出るから。

ならばと、C氏に依頼したら、

こんどはそれを知ったB氏が出席を辞退してきた。

A、B、C、三人ともワセミス出身であった。

件の某編集者、弱り果てた顔して

「いやあ、ワセミスの人間関係ってややこしいんですね。そういうのが一目で解る相関図みたいのがあれば助かるのに」

とオイラに愚痴をこぼす。

だもんだから、

オイラ、その相関図みたいなもんをその場で書いてやったよ。

人名と人名を矢印で繋ぎ、「憎悪」「同盟」「利害一致」「和解」「師弟」「下克上」「酒席」などと関係性を記す。

いやはや、その何とも複雑に入り組んだ人間模様、書いてる当のオイラが呆れたもんだった。

題して「ワセミスの歩き方」。

いやあ、件の某編集者、心底から喜んでくれてたな。大切にバッグにしまい込んでたし。


それから数ヶ月後、業界で、

その「ワセミスの歩き方」のコピーが出回っているらしい、と耳にする。

複数の編集者たちが持っているのを目撃されているらしい。

さらに数ヶ月後、

売っている、との噂が流れてきた。おいおい・・・


まあ、いいんだけどさ。

ただ、それ、定期的に

改訂版を出さなきゃ役に立たないからね。

うちの人間関係、極めて流動的で絶えず変化してるからさ。


あれから、もう20年以上が経つか。

改訂版、出したらどんな相関図になってるだろう?

複雑すぎて書けないくらい!?

ああ、考えるだに恐ろしや恐ろしや・・・・・・