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6月8日(日)2025

NHK大河「べらぼう」で

蔦屋重三郎の主催する宴会の席上、

戯作者や絵師たちの注目を浴びながら

恋川春町が放屁芸を披露していたけど、

45年前、

俺、似たような体験があったのを思い出した。

1980年、秋の大学祭、

ワセダミステリクラブの打ち上げコンパで

放屁芸を演じる不届き者がいたのである。俺だ。

青少年時代、俺はなぜか肛門の括約筋を

自在に閉めたり緩めたりして

空気を出し入れすることが出来たので

意図的にいつでも放屁することが可能だった(今は不可能)。

で、楽しい宴の酔いに気分も肛門も高揚し

その特技を披露したというわけだ。

しかも、総勢五十名もの宴席の顔ぶれを

思い出してみると、

その中には後に(数年後、10年後、20年後)、

作家、翻訳家、評論家、ルポライター、編集者

などとして活躍するようになる者たちが

二十名近くもいたわけで、

まさしく「べらぼう」のシーンと重なるではないか!?

ただ、俺の芸への反応だが

下品すぎたのか、ほとんど引かれてしまい、

恋川春町のような拍手万雷とはならなかった、

そのことだけが残念でならないのである。

だが、しかし、

こうして「べらぼう」、

なんせ天下のNHK大河ドラマにおいては

サクセスストーリーのような

華やかで晴々しい一幕として描かれているわけなのだから、

これを機に

昔の俺の不埒と批判された行為も

45年振りに見直され、

再評価される機運が盛り上がること必定であろう。

って、んなわけねえし、そんな大ごとじゃねえし、

そもそも誰も覚えてねえよ!