あ、そうそう、
「巨人の星」の冒頭シーンは
長嶋茂雄の
ジャイアンツ入団の記者会見だったっけな。
その会見場で川上監督は
幻の天才三塁手のことを思い起こす。
星一徹のことである。
そう、星飛雄馬の父、
あの、鬼と呼ばれた男、星一徹、だ。
そして、もし戦争で肩を壊さなければ
史上最大の三塁手になっただろう
と川上は語るのである。
つまり、もしかしたら、
星一徹は
ミスタージャイアンツ、ミスタープロ野球に
なったかもしれないわけだ。
そんなパラレルワールドを想像すると何やら凄いものがある。
長嶋茂雄の数々の偉業が
星一徹によって成し遂げられるのである。
例えば・・・
天覧試合でサヨナラホームランを放つ星一徹
「少年マガジン」や「少年サンデー」の表紙を飾る星一徹
「セコムしてますか?」とCM出演する星一徹
外出先に幼い飛雄馬を置き忘れて帰宅してしまう星一徹
「ヘイ! カール、カール」とカール・ルイスを呼ぶ星一徹
プリティ長嶋ならぬプリティ一徹にモノマネされる星一徹
等々、しかし、その風貌のせいか
いちいち何やら絵が怖いような気がする。
さらに、星一徹は
ゴジラ松井を育てることになるわけだが
そこは、やはり
大リーグボール養成ギプス
を付けさせるのだろう。
そして、あの大リーグボール養成ギプス姿の
松井はもはや
メカゴジラ
と呼ばれることになるのだろう。
メカゴジラと共に
国民栄誉賞の授賞式に参列する星一徹。
いやはや、かえすがえすも、恐るべし、
ミスター星一徹!?