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11月23日(土)2024

隣町の駅ビル地下の

鮮魚店にて。

この日、俺は

イカの刺身が食いたくて

刺身売り場のコーナーを物色、

そして、見つけた。

それも最後の一個であった。

んで、手を伸ばそうとしたんだが、

ふと、傍らの

ちっちゃい女の子とお母さんの親子連れが気になってしまった。

二人は刺身を選んでいる真っ最中。

母「**ちゃん、どれにする? イカはどう?」

子「イカって何?」

母「タコみたいの。美味しいわよ」

ああ、イカが買われてしまうのか・・・

と焦り気味の俺・・・・・・。

子「イカか・・・、うーん・・・」

母「じゃあ、ホタテはどう?」

子「ホタテって?」

母「貝よ。大きい貝」

子「うーん・・・」

おい、ホタテにしなよ、ホタテがいいよ、

と心の中で猛然とプッシュする俺・・・

母「じゃ、やっぱり、イカがいいわよ。美味しいわよ。イカにしよ、ねっ」

おお、何やら、イカを食べたいのはお母さんの方だぞ、

おいおい、俺、大ピンチ・・・

すると、女の子はお母さんの強いイカ推しが

気に入らなかったらしい。キッパリと

「いや! イカ、嫌い!」

お母さん、ちょっと残念そうに溜息をつき、

「じゃあ、ホタテにしましょう。いいわね」

「うん、ホタテ、ホタテ!」

ナイス! ちっちゃい女の子!

ありがとう!と胸の中で大声で礼を言いながら

俺は心おきなくイカの刺身を手に取ったのであった。

イカゲーム。