最近の家電製品は
リモコン付きが多いよね。
なので、デスクの上や周りは色んなリモコンだらけ。
そのせいで、うっかり間違えること多い。
テレビを操作しようとして
エアコンのリモコンをいじっていたとか。
今日なんか
暑くて頭がボーッとしてた時、
エアコンを点けようとして
手に持っていたのは
電話の子機
だったよ。
もはやリモコンですらない。
でも、もし万が一、それで
エアコンがちゃんと稼働したら凄いよ、色々と。
まるで、お笑い芸人ヒロシ(今じゃキャンプの巨匠)の
昔のネタみたいだ。
「ヒロシです。
自転車のキイで
アパートのドアが開いたとですよ。
ヒロシです・・・」
ああ、そういえば、昔々、
お金を入れなくても、ボタンを押せば
缶ジュースが出てくる自販機に
遭遇した、の思い出した。
夏の真っ盛りだったので行列が出来ていたっけ。
暑くて、自販機、壊れていたみたい。
いやあ、夏は奇跡の季節だね、
世の中も頭の中も・・・・・・
まだ暑さは厳しいけど、ようやく
ツクツクホーシの鳴き声が
聞こえる季節になってきた。
それにしても、いつも思うのだが、
あのツクツクホーシの鳴き方の独特なこと。
なんせ、
オーシ、ツクツク、オーシ、ツクツク・・・
である。
二文節というか二小節というか
転調するようなツーステップの構成。
対して、たいていのセミの場合は、
ミーンミーンミーンミーン・・・
ジージージージー・・・
シャワシャワシャワシャワ・・・
など、一定の発声による単調なリフレインだ。
そんなシンプルな鳴き声が主流なところに、
夏も終盤に来て、
いきなり、従来のパターンを打ち破るように
オーシ、ツクツク、オーシ、ツクツク・・・
と響き渡るのだ。
おお、何だかニューウェイブではないか!
他のセミたちもツクツクホーシの登場に
驚きと畏怖の念を抱いているかもしれない。
そう、まるで、昭和のいわゆる歌謡曲全盛の時代に対し
新風を巻き起こしたユーミンのニューミュージックのように。
または、古い文語体が通例の短歌の世界に
日常の口語で革命を起こした俵万智の歌集のように。
あるいは、映画でいえば、
ゴダールやトリュフォーらのヌーベルバーグに相当するのだろう。
そうなのだ。
ツクツクホーシはセミの世界のゴダールと言えよう。
いや、それは逆に、かつて、
ゴダールは映画界のツクツクホーシ
と言われていたのかもしれない
って、んなわけねえだろ!
夕刻、誰もいない小公園で
高校生くらいの男の子が一人で
ビニール傘
を振り回して、
剣術というか殺陣というか
チャンバラの練習みたいなことを真剣にやっていた。
そういえば、
駅のホームなどでサラリーマンが
傘でゴルフのスウィングをやっているのは
昭和のあるあるシーンだったけど、
その類かもしれない。
いわば傘のエアスポーツ。
他にもおそらく野球とかテニスとかバドミントンとか
愛好している人々がいるだろうし、
もしかしたら一大ジャンルなのかもしれない。
ただ、
重量挙げ
だけは無さそうな気がする、
でも、駅のホームで背広姿でやってる姿を
見てみたい気がするのである。